昨日今日と多くのメディアを騒がせている片山右京の富士山遭難事故を見て、不謹慎ながら思ったこと。
冒険家って、やはり素敵です。
誰に強制されるでもなく、危険を顧みず、まさに「そこに山があるから」登るその姿勢には、何者も寄せ付けない絶対性があると思います。
もちろんスポンサードの問題とか、資本の論理で動いている部分があることは認めますが、それはあくまで後付けの話。
スポンサードしてくれるから冒険家になる、という人はいないわけで、周辺の事情はその絶対性を毀損するものではありません。
純粋にチャレンジングであるという意味で、彼らはやはり、崇高な存在です。
同じようなことは、戦場カメラマンにも言えるかもしれません。
誤解を恐れずに言うと、経営者という存在は、冒険家に似ていると思います。
そのリスクを取る姿勢に、腹を据えて引き受ける立ち居振る舞いに、だから憧れの対象になるのだと。
(例外はいます。経営者にも、冒険家にも・・・)
ぼくはおそらく、今後雪山に登ったり世界の海を征したりすることはないと思うけれど、少なくとも、自分の人生においては冒険家でありたいと、改めて思いました。
最後に、亡くなられた2名の方のご冥福を深くお祈りいたします。片山右京さんの心境も察するに余りあります。すぐには難しいでしょうが、いつかまた、冒険家として再起されることを願って止みません。